去る6月1日、「NUPRI第32回定時総会」が役員・会員合わせ50余名の出席により開催されました。
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おんびらだより
りんごの木オーナー制度を、「農業とつながる制度」へ
~はじめに~
「おんびらだより」をお届けします
いつも、りんごの木オーナー制度に温かいご理解とご支援をいただき、誠にありがとうございます。
この制度は、単にりんごを購入していただくための仕組みではありません。
都市に暮らす会員の皆様と、飯綱・三水の農業の現場をつなぎ、りんごが育つ時間、農家の努力、自然との向き合い方を共に感じていただくために続けてきた制度です。
しかし近年、コロナ禍を経て、現地に足を運んでいただく機会が少なくなり、「りんごを送ってもらう制度」「農産物を買う制度」として受け止められる場面も増えてきました。
そこで今年から、りんごや三水米の生育状況、農家の思い、気候の変化、地域農業の課題などを、会員の皆様に少しずつお伝えするため、「おんびらだより」をお届けすることにいたしました。
一箱のりんご、一袋のお米の向こう側にある、土、気候、人の手間、そして地域の未来を、皆様と分かち合っていきたいと思います。

1 今年のりんご畑から
飯綱・三水地域のりんご畑では、今年もサンふじを中心に、収穫に向けた管理作業が続いています。
りんごは、ただ木になった実を収穫するだけの作物ではありません。
春の花の時期から、摘花、摘果、草刈り、防除、枝の管理、日当たりの調整、台風や霜への備えなど、一年を通して手をかけ続けることで、ようやく秋の実りを迎えます。
特に近年は、気候の変化が大きくなっています。
春先の霜、夏の猛暑、急な大雨、秋の気温変化など、農家が向き合わなければならない条件は、年々厳しくなっています。
それでも、りんごの木は毎年花を咲かせ、実をつけます。
その実りを守るため、農家は毎日畑に立ち、木の様子を見ながら、必要な手入れを重ねています。
オーナーの皆様にお届けするりんごは、そうした一年の積み重ねの中で育っています。
2 りんごの木オーナー制度の原点
りんごの木オーナー制度は、単なる販売促進ではありません。
この制度の原点は、
- 「都市の人が農業の現場を知ること、感じること」
- 「農家と会員が顔の見える関係をつくること」
- 「地域農業を、消費者と共に支えること」
にあります。
りんごを食べるだけでなく、りんごが育つ地域を知る。
農家の声を聞く。
気候や土や人の手間を感じる。
そして、農業が続いていくために、自分も少し関わっていると思える。
それが、この制度の本来の意味だと考えています。
今年は、あらためてこの原点に立ち戻り、会員の皆様との距離をもう一度近づけていきたいと思います。

3 農業を取り巻く現実
農業の現場では、いま大きな変化が起きています。
肥料、燃料、農業資材、包装資材、配送費、人件費など、農業に必要なコストは上昇しています。
また、担い手不足や高齢化も大きな課題です。
さらに、気候変動によって、これまでの経験だけでは対応しきれないことも増えています。
「いつもの年なら大丈夫だった」という感覚が通用しにくくなり、農家は毎年、自然の変化と向き合いながら判断を重ねています。
農産物の価格は、単に市場価格だけで考えることはできません。
そこには、土を守る費用、木を守る手間、人を育てる時間、来年も農業を続けていくための力が含まれています。
私たちは、会員の皆様に「安く買う」ことだけではなく、「納得して支える」農業へのご参加をお願いしたいと考えています。

4 おんびら農園が大切にしていること
おんびら農園では、安心して召し上がっていただける農産物をお届けするため、日々の栽培管理を大切にしています。
りんごもお米も、見た目や収量だけを追い求めるのではなく、土の状態、木や稲の状態、気候の変化を見ながら、丁寧な作業を積み重ねています。
農業は、工場のように同じものを同じ条件で作ることはできません。
暑い年、雨の多い年、霜の厳しい年、それぞれに違う難しさがあります。
だからこそ、農家の経験と判断、そして手間が大切になります。
会員の皆様には、ぜひ農産物そのものだけでなく、そこに込められた一年の努力も感じていただければと思います。
5 三水米という、もう一つの秋の実り
収穫祭では、例年、三水米も販売しております。
三水米は、りんごと同じく、寒暖差の大きい地域で育てられたお米です。
昼はしっかり日を浴び、夜は涼しくなる。
この寒暖差が、りんごの甘みを育てるように、お米にも甘みと旨みを与えてくれます。
三水米は、派手な宣伝が得意なお米ではありません。
しかし、炊きたてはもちろん、冷めてもおいしく、毎日の食卓でしみじみと味わっていただけるお米です。
ご家庭用としてだけでなく、離れて暮らすご家族や、日頃お世話になっている方への贈り物としても、ぜひご検討ください。
一袋のお米は、毎日の食卓につながります。
そして、その一袋は、地域の田んぼを守り、農家が米づくりを続ける力にもなります。
6 今年の収穫祭について
収穫祭は、りんごや三水米を受け取るだけの日ではありません。
農家の話を聞き、畑の様子を見て、今年の気候や収穫状況を共有し、会員の皆様と農業の未来を語り合う大切な機会です。
ぜひ、現地に足をお運びいただき、飯綱・三水の空気、畑、農家の声に触れていただければ幸いです。
今年は、三水米の試食や、りんごの生育状況の説明なども行い、より農業を身近に感じていただける収穫祭にしたいと考えています。

7 会員の皆様へのお願い
りんごの木オーナー制度は、会員の皆様のご理解とご支援によって続いてきました。
これからの時代、この制度を単なる農産物の販売制度として続けるだけではなく、農業を知り、農家を支え、地域の未来を共に考える制度として育て直していきたいと考えています。
一箱のりんご。
一袋の三水米。
その一つひとつが、飯綱・三水の農業を支える力になります。
どうか今年も、りんごの木オーナー制度ならびに三水米へのご理解とご参加をお願い申し上げます。
8 農家からのひと言
今年もりんごの木は、春に花を咲かせ、少しずつ実を大きくしています。
農業は毎年同じようで、毎年違います。気候に悩まされることもありますが、皆様においしいと言っていただけることが何よりの励みです。
収穫祭で皆様にお会いできることを楽しみに、今年も畑で頑張っております。
9 編集後記
これから、りんごの生育状況、三水米のこと、農家の作業、気候の変化、収穫祭の様子などを、会員の皆様にお伝えしていきます。
農業は、遠くにあるものではなく、私たちの食卓と地域の未来につながっています。
この便りが、会員の皆様と農業の距離を少しでも近づけるきっかけになれば幸いです。
長野都市経営研究所 新産業創出部会 副部会長 掛谷 嘉則
NUPRI NEWS 2026.05.08 Vol.73
令和8年2月12日、「NUPRI全体懇談会」がホテル国際21 にて開催されました。
第32回 NUPRI定時総会のご案内
新緑の候 ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
日頃はNUPRIの活動にご尽力・ご支援を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、当所の前年度の活動につきましては、活動も活発に行われ、まちの奥見、産学連携部会の活動、中心市街地活性化活動、「わいがやサロン」の開講活動、また新産業創出部会でのりんごの木オーナー制度の収穫祭等で、地域の活性化に寄与することができました。
今年度も、民間経営者団体として、どんなことにも柔軟に対応できる「柔らかさ、しなやかさ」を持った発想で、長野地域全体の活性化に向け全力で取り組み、「動くNUPRI」としての存在感を高めてまいります。
6月は、各会社、各団体等の総会で何かとお忙しいことと存じますが、会員の皆さまには万障お繰り合わせの上、ご出席賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
記
■日 時
令和8年6月1日(月)14:30~
■場 所
ホテルメトロポリタン長野 (TEL 026-291-7000)
■総会次第
- (1) 定時総会 14:30~15:30 浅間(3F)
(議案) 第1号議案 令和7年度事業報告の承認
第2号議案 令和7年度決算報告の承認
及び同監査報告
第3号議案 令和8年度事業計画の承認
第4号議案 令和8年度活動予算の承認
第5号議案 理事・監事選任の件 - (2) 講演会 16:00~17:30 浅間(3F)
講 師:佐藤慎次郎 氏
(公立大学法人長野県立大学理事長/
日本電気株式会社社外取締役) - (3) 懇親会 17:50~ 浅間(3F)
*出欠につきましては、下記の「出欠届」によりNUPRI宛5/19(火)までに、FAXにてご報告をお願いいたします。なお、ご欠席の場合は下記の委任状欄にご署名または記名捺印の上、ご提出をお願いいたします。(FAX番号:026-235-6166)
申し込み用紙ダウンロード
全体懇談会のお知らせ
会員各位
NPO法人長野都市経営研究所
理事長 鷲澤 幸一
拝啓 新春のお喜びを申し上げます。
日頃よりNUPRIの活動につきまして、格別のご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。さて例年同様、全体懇談会を下記のとおり開催いたします。
ご多用のこととは存じますが、大勢の皆様のご参加を何卒よろしくお願い申し上げます。
記
■日 時 令和8年2月12日(木)
全体懇談会 14:30~15:30 (理事長挨拶・各部会活動報告)
千歳の間 3階
講 演 会 16:00~17:30 千歳の間 3階
懇 親 会 17:50~19:30 千歳の間 3階
■場 所 ホテル国際21
■講 師 木ノ下裕一 氏 (まつもと市民芸術館芸術監督団団長・演劇部門芸術監督)
■演 題 「劇場をひらく、土地をひらく~まつもと市民芸術館の芸術監督をしていて考えたこと~」
NUPRI宛(FAX235-6166:メールnupri@nupri.or.jp )1/29(木)迄に
ご出欠をお願いいたします。
Christmas Jazz Night
出演/FT Naked (エフティー・ネイキッド)
第26回 りんごの木オーナー収穫祭
26回目の今年の収穫祭は、オーナーの木に病気や生育不良が見られ、宮本さんのご好意により、例年とは別のりんご畑で収穫をしました。
いつもより少し温かな天候の中、芋川防災センターに集合していただいたオーナーさんたちを、おんびら農園のスタッフの皆さんで、車で先導したり、同乗してもらったりしてりんごの畑にお連れしました。
収穫が終わったご家族から昼食のおにぎりと豚汁を食べていただき、皆が一堂に集まっての収穫祭はできませんでしたが、無事に終えることができました。
来年も皆様にお会いできることを楽しみにしております。

今後の長野を担う、地域人材育成とは
講師/小宮山 文登さん 教育・人材育成コーディネーター
「まちの奥見」でのまちづかい実践
講師/R-DEPOT 宿管理人、エムウェーブスケートクラブコーチ 根城 知哉さん
第13回ここ掘れ! 長野調査隊
第13回となる今回は「善光寺界隈の赤地蔵巡り」と題した2年ぶりのまちなか企画です。今回の案内人は長野郷土史研究会会長の小林一郎先生にお願いいたしました。お地蔵さまは、そこで暮らす人々の苦しみを救い、子どもの成長を願うなど民間信仰として身近な場所でひっそりと佇んできました。善光寺界隈には、一度見たら忘れられない真っ赤な姿をしたお地蔵さまが点在しています。今回はその赤地蔵に焦点を当ててNUPRIからは6名の参加者で小林先生のお話を伺いながら歩くにはちょうど良い人数でした。
集合場所にもなった西方寺の赤地蔵が起点になりました。西方寺は明治4(1871)年に最初の長野県庁舎として使われた建物と言われています。全国的にも珍しい赤地蔵は善光寺を守る魔除けとして四方に祀られたと言います。西方寺南には大きく広げられた国道406号線が通っていてかつての様子が感じられませんが、下堀小路(しもぼりこうじ)と呼ばれる小路が通っていたそうで、その少し北に上がると上堀小路(かんぼりこうじ)と呼ばれる小路が今も狭い通路として残っています。

次に向かったのは、善光寺下駅に近い新町地蔵庵の赤地蔵です。謡曲「柏崎」に登場する越後の国柏崎の領主 柏崎氏の子ども「花岩」の供養のためにつくられたといいます。地蔵庵は旧北国街道に面してはいるものの肝心の赤地蔵は地蔵庵の中に設置されているため、外部からは大変わかりづらい赤地蔵です。謡曲「柏崎」は「夫と死別し、我が子とも別れ物狂いとなるも子と再会する女の話」です。これを機会に謡曲「柏崎」を聴いてみたいと思いました。
地蔵庵から2〜3分歩いたところに地蔵坂と呼ばれる坂があります。その坂を城山に向かい少し上がっていくとそこにも「延命地蔵尊」と書かれた赤地蔵があります。その詳しい謂れは不明ですが、「その昔この地の周辺に散在していた無縁仏の石塔などを先住者達が、ここに集めて供養した際に安置されたもの」と伝えられているようです。

三輪田町高土手に向かうため善光寺下から田町方面に下っていくと、川の立体交差を見ることができます。下に流れるのが裾花川から取水して流れる鐘鋳川、上に流れるのは湯福川です。その湯福川の土堤として築かれたのが、これから向かう三輪田町高土手です。明治時代はえびす講花火の打ち上げ場所だったとのことです。この高土手赤地蔵は旭町の盲塚に安置されていましたが、その場所に「監獄」ができるとのことでこの地に移されたと言います。
最後に向かったのは、栽松院の赤地蔵です。栽松院は二本の東西に流れる川にはさまれた場所に建てられており、「しまんりょ小路」と言われる小路の入口にあたります。この辺りはその昔、中洲だったことから島に建てた小さなお堂を意味する「島の寮」が「しまんりょ」と呼ばれるようになったとか。

10月の程よい気候の中、約1時間半のコースをお散歩がてら巡りました。小林先生には赤地蔵だけでなく道すがらにある施設等の謂れなどを解説していただき、大変勉強になりました。
写真・文 「ここ掘れ!長野調査隊」隊長 竜野 泰一











